広島県の湯崎英彦知事は先ほど記者会見を開き、任期満了に伴い秋に実施される県知事選挙には立候補せず、今期限りで退任すると明らかにしました。
【湯崎英彦知事】
「この度の11月に終わる任期をもって県知事を退任する決断をした。熟慮した結果、そのような結論に達しました」
湯崎知事はこのように述べ、次の知事選挙には立候補しないと表明しました。
退任の理由について「4期が一つの区切り」と述べました。
【湯崎知事】
「4期目に出馬する時も悩んだ。コロナの真っ最中でその途中でいろいろな対策を行っていく中で投げ出すこともできないという判断をした。長きにわたって知事として仕事してきたので、そろそろ潮時というか交代するタイミングかなと」
4期16年を振り返り、福山市鞆港の埋め立て架橋計画を撤回して山側トンネルを建設したことや観光施策などで一定の成果を強調。
【湯崎英彦知事】
「県民に広島県に誇りをもっていただける、広島県ってやるじゃんみたいな私にとってうれしい成果」
今後についは「退任を決断するのに精いっぱい」とした上で、当面は政治活動も継続していく方針を示しました。
県知事選挙は、10月23日に告示され11月9日に投開票が行われますが、これまでに立候補を表明した人はなく、今後、候補者擁立に向けた動きが本格化するとみられます。