巨大地震が発生した場合、最大4400人の犠牲が出ると想定されている岩手県久慈市の議会は、8月19日、県に対し避難所として活用できるドーム球場の建設を求める意見書を提出しました。

19日は久慈市議会の濱欠明宏議長など10人が県庁を訪れ意見書を手渡しました。

久慈市では、日本海溝沿いで冬の午後6時ごろ巨大地震が発生した場合、4400人の犠牲が出ると想定されていて、意見書では天候に左右されずに避難できるドーム球場の建設を求めています。

県では、「新たな県立球場の整備計画は現時点で未定だが、久慈市の防災担当課などと意見交換をしていきたい」と応えました。

久慈市では7月にカムチャツカ半島沖で発生した地震で、1.4mの津波を観測しています。

久慈市議会 濱欠明宏議長
「県当局に要望できたことは、久慈市や県にとって大きな夢に向かってスタートした第一歩」

今回の意見書は2025年3月の議会で採択されたもので、久慈市議会では今後、市と調整をし統一要望を出したいとしています。

岩手めんこいテレビ
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