8月15日、静岡市とエネオスが土地の利活用について合意しました。新しいサッカースタジアムの建設へ大きく前進し、地元から期待の声が聞かれます。
静岡市・難波喬司 市長:
今までエネオスの土地だったので勝手に静岡市が絵を描くわけにはいかないが、土地開発をすると合意したのでこれから具体的な計画を作っていける
8月15日、静岡市の難波市長が発表したのはJR清水駅の近くにある製油所跡地の利活用をめぐる合意書です。
静岡市とENEOSは持続可能で魅力ある地域づくりを目指し、土地開発やそれぞれの役割について協議していくと明らかにしました。
この場所は市が検討する新サッカースタジアムの最有力候補地にも選ばれています。
静岡市・難波喬司 市長:
地域づくりの中核施設の候補として、この場所での新スタジアムの整備検討が可能となった。あくまで検討で、新スタジアムをこの場所に造ると決めたわけではないが、候補地としてここを検討することが可能になった
今回の合意について清水エスパルスの山室晋也 社長は「新スタジアムの実現に向けて非常に大きな第一歩を踏み出すことができたと認識しています」とコメントしています。
また、地元・清水の人たちは…。
男性:
スポーツ関係はできると良いのでは、お客さんがいっぱい来るから。
男性:
病院ができ、スタジアムもできれば人が集まってくれる
子供:
(Q.応援してるチームある?)エスパルス
母親:
駅から近くなるのでさらに応援しやすくなるのかと期待している
タクシー運転手:
良いのでは、立地が駅から近くて。向こう(IAIスタジアム日本平)へ走ってくれた方が距離がある。でも、だいぶ古いと言ってたもんね
アクセスが悪い上、施設の一部がJリーグのクラブライセンス制度の基準を満たしていないIAIスタジアム日本平。
市はまちづくりに大きくかかわる事業として3年前から有識者と検討を重ねてきました。
試算ではスタジアムを改修する場合は148億円、建て替えなら236億円の費用が必要です。
そこで、大規模な改修よりも移設の方が社会的利益が大きいとして、移設に前向きな姿勢を示してきました。
静岡市・難波喬司 市長(3月26日):
将来のことを考えると東口に造ることが現実的で望ましい。何としてもそちらに向けて努力したい
駿河湾フェリーの新しいターミナルの開設に、水産物を販売する河岸の市のリニューアルオープン。
さらに、新たな水族館の建設計画が進むJR清水駅の東口エリア。
市は2026年度の当初予算に土地の購入費を盛り込む方針で、スタジアムの改修か、移設かについて2025年度中に結論を出すとしています。
また、今後周辺にホテルや商業施設の誘致も検討されます。
新スタジアム建設が構想から計画へと進み未来の清水のまちに期待が高まります。