イタリア当局は、国内のホテルから盗まれたとみられる身分証のデータが、違法に9万件以上販売されていたと発表しました。
イタリアのデジタル庁によると、データが違法に販売されていたのは、匿名性の高いネット空間「ダークウェブ」です。
販売を持ちかけていたのは「mydocs」を名乗るアカウントで、不正アクセスによってイタリアの10のホテルから、パスポートなどの身分証のデータをあわせて9万件以上盗んだとみられます。
これらの身分証はホテルのチェックインの際に提示されたものだということです。
地元メディアは、ベネチアなどのホテルが被害に遭っていると伝えています。
当局は今後さらに被害が判明する可能性があるとして、身に覚えのない請求など不正利用の疑いがある場合、通報するよう呼びかけています。