一連の記録的大雨によって、浸水被害に遭った地域では大量の災害ごみが出され、ごみステーションから溢れるといった状況も見られる。熊本市でも業者に臨時で依頼して回収するなど対応に追われている。

熊本市では『ルール』守らない災害ごみも

熊本市では、記録的大雨が発生した翌日の8月12日から、災害ごみの収集を始めていて、決められた場所に燃えるもの・燃えないものに分別するなど、ごみ出しルールに従えば、災害ごみを捨てていい。

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しかし、8月13日夕方の熊本市中央区坪井では、決められた『ごみステーション』に入りきれないごみが、熊本市上下水道局の排水機場まで置かれていた。さらに、ごみの分別もされていないものが目立つ。

熊本市では12台のごみ収集車を手配し、約30人の職員が作業に当たったが、それでも回収しきれず、残った分は14日も含め、数日に分けて回収するという。

熊本市では大型ごみや家電も無料回収

熊本市環境局の津川正樹さんは「水害で被災したゴミが、分別されずに出されている状況になっている。中を見ながら燃えるもの・燃えないものを分けながら積んでいる、手間がかかる状況。分けられていると、収集作業が効率的に行くから、ゴミの収集が早く終わる。分別はきちんとしてもらいたい」と呼びかけた。

熊本市では災害ごみの回収については、事前申込をすることで、畳やたんすなどの45リットルの袋に入りきらない大型ごみと、これまで熊本市の回収の対象ではなかった、テレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンの家電を無料で回収することとしている。

申込先は『ごみゼロコール』 0570-00-5374 まで。

災害ごみ出しに最大3時間半待ち

一方、八代市でも8月14日に災害ごみの仮置き場が開設され、初日から多くの車が列を作り最大3時間半の待ち時間が発生した。

八代市鏡支所に開設された仮置き場には、浸水により使えなくなった電化製品や、濡れて重くなった畳など、八代市が受け入れる7品目が次々と持ち込まれた。

一方で、八代市内で災害ごみを受け付けているのが、14日時点で1カ所しかなかったということもあり、午前中から順番待ちの約1キロにわたる長い渋滞が発生した。ごみを捨てに来た人は「3時間くらい待っていた、朝からずっと」と話す。

八代市は「被災者の皆様には長時間お待たせしてしまい申し訳ない」と話していて、15日からは八代市新港町3丁目の八代市水処理センターにも、仮置き場を開設する予定だ。

災害ごみの回収方法は自治体によって異なるので、市町村のHPなどでご確認してほしい。

(テレビ熊本)

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