岐阜県郡上市の夏の風物詩「徹夜おどり」が始まりました。2025年からは、安定的な財源を確保するため、参加者から寄付を募る「投げ銭制度」が導入されています。
日本三大盆踊りの一つ、岐阜県郡上市の「郡上おどり」。4日間にわたって夜通し踊り続ける、「徹夜おどり」の初日となった8月13日、地元の人や観光客らが手拍子を打ちながら踊り明かし、会場は熱気に包まれました。
大垣市から来た人:
「すごく楽しいから、徹夜でやりたい気持ちが分かるなって。一体感がうまれていくのがすごく楽しい」
羽島市から来た子供:
「楽しいです。頑張って覚えて踊っています」
徹夜おどりには、誰もが自由に輪に入り踊りを楽しむことができますが、運営委員会は2025年から、参加者などから寄付金を募る「投げ銭制度」を導入しました。
会場には、現金を入れる「樽」が置かれていて、他にもQRコードや電子決済による寄付も対応しています。
大垣市から来た人:
「『これは入れないと』と思って。来年も再来年も、これからも続くようにと」
郡上おどり運営委員会の三島宏治事務局長:
「昨年度は1年間で3000万円ほどの運営経費、コストがかかっています。郡上市からの補助が2400万円で、郡上市からの財政的な支援で成り立っているおどり。郡上市も盤石な状態ではないので」
郡上踊りをさらに100年先まで続けていくため、期間中16万人ほど訪れる観光客から寄付を受け付け、将来にわたる安定的な財源を確保するのが狙いです。
事務局によりますと、13日は現金で20万円を超える募金が集まりました。「徹夜おどり」は16日まで続きます。