線状降水帯による記録的な大雨から2日、県内各地で復旧作業が始まっている。厳しい暑さに見舞われる中、浸水被害に遭った玉名市の保育園や土石流が襲った八代市では、片付けなどに追われていました。
2年前に改装したばかりの保育園が被災
熊本・玉名市天水町の社会福祉法人が運営する保育園や障害者支援施設など8つの施設は、大雨によりいずれも床上浸水した。中でも、小天保育園は2年前に改装したばかりの施設に水が押し寄せ、約20センチ浸水したという。

8月13日は午前中から気温が上がり、玉名市の最高気温は34.9度と猛暑日一歩手前の暑さ。日差しが降り注ぐ中、職員やボランティアが復旧作業に追われていた。

天水福祉事業会の國友哲太郎常務理事は「きのうまでは涼しくて作業しやすかったが、今日は暑いので暑さ対策しながら、ボランティアや職員一緒に復旧につとめたい」と話した。小天保育園は13日まで休園し、14日以降に預かり時間を短縮して再開するという。

一方、玉名市社会福祉協議会は、8月13日に災害ボランティアセンターを開設、被災者からの依頼やボランティア登録の受け付けを始めた。活動は18日から。
土石流が発生した現場をヘリが撮影
13日にFNNのヘリが撮影したのは、土石流が発生した八代市興善寺町の様子。崩れた裏山の土砂が、近くの龍峯小学校や周辺の住宅を飲み込んでいるのが分かる。

また、近くの地域では土砂が用水路に流入したことで、水の流れが止まり、近くにある住宅の敷地に泥が流れこむ被害が発生。八代市の許可を得て駆け付けたボランティア、約10人が土砂の撤去と水路の確保を行っていた。
(テレビ熊本)