8日午後1時過ぎ、東京・板橋区内でゲリラ雷雨が発生。

東武鉄道・上板橋駅前も激しい雨に見舞われました。
映像では、強い風の影響で雨は横殴りの状態です。

撮影者によりますと「10分ほど前まで晴れ間も見えていたが急に薄暗くなると雷が鳴り始め、あっという間に土砂降りになった」ということです。

隣の東京・北区で撮影された映像では、午後1時半ごろにもかかわらず、辺りは薄暗く、店ののれんが激しく揺れているのが分かります。

強風により雨が店の中まで入ってきたため、扉の下には水たまりができていました。

ゲリラ雷雨は足立区でも発生。
大きな雷鳴がゴロゴロと鳴り響き、恐怖からか犬も鳴き声を上げています。

撮影者:
キャンキャンおびえたように鳴いたり走り回ったり、本当に大変でした。雷の音が相当怖いようでした。大粒の土砂降りで、窓をたたく音でテレビの音が聞こえませんでした。

撮影者は犬が外にいては危険だと判断し、すぐに家の中に避難させましたが、しばらくの間、落ち着かない様子だったということです。

午後2時ごろ、東京・お台場でも降り始めた突然の雨。
雨宿りをするため、多くの人が屋根のある場所へ。
中には、ぬれないようにかばんを傘代わりにする人の姿も見られました。

ゲリラ雷雨は都内だけでなく、関東地方の広い範囲で発生。

茨城県内では「イット!」取材班もゲリラ雷雨に遭遇しました。

午後2時半ごろのJR水戸駅前では、突如、激しい雨が降り始め、駅の構内には傘を持っていないためか多くの人がとどまり、雨がやむまで待機。
子供が着ていた青色のシャツは雨で色が変わり、髪の毛もぬれていました。

同じく激しい雨に見舞われた埼玉・所沢市の様子です。
バチバチと窓ガラスをたたく大粒の雨。

空は分厚い雲に覆われ、辺りは白くもやがかかったようになっています。

同じ所沢市内の道路では、激しい雨の影響で車が水しぶきを上げながら走っていました。

駐車中の車内から撮影された映像では、大粒の雨がフロントガラスを強くたたき、雨水がまるで滝のように流れているのが分かります。

列島を襲う8月の雨。
7日は石川県で線状降水帯が発生するなど北陸各地で大雨が降りました。

金沢市では12時間に331.5mmと観測史上最大の値となる雨が観測されました。

金沢競馬場では、馬のひざくらいの高さまで浸水。
競走馬が過ごすきゅう舎には濁った水に草が浮いているのが分かります。

この場所には、一夜が明けた8日もかなりの量の水が残っていました。

馬へのストレスとともに心配されるのが感染症のリスク。
それを避けるため、一部の馬は安全な場所へと移されていました。

同様に記録的な大雨となった富山県でも、8日朝から片付け作業が始まっていました。

高岡市にある鉄工所では、工場に置いてあった機械が水に浸かるなどの被害が出たといいます。

ヨツヤ鉄工所・四津谷武治さん:
重宝している機械なので、早く直さないと会社の収入にも大きく響くので大変困っている。

7日、発達した雨雲が流れ込み、水田が崩れてしまった新潟・佐渡市の現場では、農家や農水省などの担当者が調査にあたりました。
影響は決して小さくないようです。

農家:
道がふさがっているところがあるので、今必要な作業が全くできない状態のところがあって、今やれないと収穫期に出せるものがないことになる。

大きな爪痕が残された北陸での雨。
土砂災害の危険度が高まっている場所があり、引き続き、注意が必要です。