アスベストによる健康被害をめぐる裁判で、建材メーカーと元作業員らとの間で和解が成立しました。
元建設作業員や遺族など73人は、アスベストが原因で健康被害を受けたと損害賠償を求めていて、1審の大阪地方裁判所はメーカー12社の責任を認めました。
その後、大阪高等裁判所で審理が続いていましたが、メーカー12社が作業員ら67人に合わせておよそ12億5000万円の解決金を支払うことなどで、8日、和解が成立しました。
【夫を亡くした遺族】「(審理が)長引くことで誰の得にもならないことを考えると、今回、和解という形で終結したのはよかった」
【弁護団・村松昭夫弁護士】「最終的には裁判がなくても、建設アスベスト被害者が救済されることが求められる」
弁護団は、今後も被害者の掘り起こしが必要だとして、9日、10日と無料の電話相談を行います。
(関西テレビ「newsランナー」2025年8月8日放送)