前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、九州南部では記録的な大雨が降り、土砂崩れや道路が冠水するなど、被害が広がっています。
大雨の影響で発生した土砂崩れにより女性の捜索活動が続いている、鹿児島・姶良市蒲生町の土砂崩れ現場から、鹿児島テレビ・河内杏月キャスターが中継でお伝えします。
こちらでは10分ほど前から弱い雨が降り始めました。
現場では裏山の土砂が崩れ、住宅と倉庫が押し流されています。
建物が大きく傾いており、土砂崩れの勢いを物語っています。
8日午前5時ごろ、通報があってから10時間以上が経過しましたが、現在も消防や関係者が絶えず出入りしており、行方不明者の捜索が続けられています。
警察によりますと、この住宅では4人が暮らしていて、そのうち30代の女性と連絡が取れていないということです。
ほかに女性2人が病院に搬送されましたが、いずれも意識はあり、命に別条はないということです。
このほか姶良市では、加治木町で洪水によって橋が押し流される被害が確認されました。
橋には水道管も通っていたことから、周辺の住宅では断水が発生しているということです。
また、霧島市隼人町の国道504号線では道路が陥没し、それを避けようとしたトラック2台が欄干を突き破り、川に落下し2人が軽いけがをしたほか、道路の寸断により、霧島市のオートキャンプ場で大人と子どもあわせて40人が孤立しているということです。
このほかにも姶良市や霧島市では床上浸水や床下浸水などの住宅被害が多数発生しているとみられますが、全容は分かっていません。
--現場はどういった場所?
周囲が山に囲まれており、山のすぐそばに住宅もあります。この山はかなり崩れやすい土壌だということです。