活発な秋雨前線の南下により、薩摩地方では、これまでに経験したことがないような大雨となっています。
薩摩・大隅地方では線状降水帯による猛烈な雨が続いていて、8日昼過ぎにかけて土砂災害に最大級の警戒が必要です。
鹿児島地方気象台は午前5時に霧島市に大雨特別警報を発表しました。
霧島市では初めての大雨特別警報の発表になります。
6日の降り始めからの降水量はすでに500ミリを超えているところがあり、一部で8月の月平年値の2倍に近い降水量を観測しています。
現在、土砂災害警戒情報が、いちき串木野市、鹿児島市、鹿屋市、出水市、垂水市、薩摩川内市、日置市、曽於市、霧島市、伊佐市、姶良市、さつま町、湧水町に発表されています。
降り始め(6日20時)から8日5時までの降水量
▼霧島市溝辺 501.0ミリ
▼霧島市福山町牧之原 492.5ミリ
▼曽於市大隅 309.0ミリ
▼薩摩川内市八重山 295.5ミリ
▼鹿屋市輝北 290.0ミリ
8日5時現在の1時間降水量(解析雨量による速報値)
▼姶良市付近 約110ミリ
▼鹿児島市北部付近 約90ミリ
▼霧島市南部付近 約80ミリ
薩摩、大隅地方では、9日夕方にかけて断続的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる恐れがあります。
8日に予想される1時間降水量は多い所
▼薩摩地方 70ミリ
▼大隅地方 50ミリ
9日に予想される1時間降水量は多い所
▼薩摩地方 50ミリ
▼大隅地方 50ミリ
8日6時から9日6時までに予想される24時間降水量は多い所で
▼薩摩地方 200ミリ
▼大隅地方 150ミリ
その後、9日6時から10日6時までに予想される24時間降水量は多い所
▼薩摩地方 150ミリ
▼大隅地方 100ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
土砂災害に最大級の警戒をするとともに、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。