7日の特集はインターハイで県勢初の優勝を目指す、高岡向陵高校相撲部。
今年は団体戦、個人戦共に優勝が期待されています。
日本一を目指し、稽古に励んできた生徒たちを取材しました。
強豪校として全国に名を馳せる高岡向陵高校相撲部。
去年のインターハイは団体戦で3位入賞。
ここ数年、全国大会で上位入賞を重ね、近年は県外から入部する部員も増加するなど、めきめきと力をつけてきました。
今年のインターハイで狙うのは「日本一」の称号です。
*高岡向陵高校相撲部 中山昌監督
「チームスローガンは圧倒。他のチームを圧倒して、日本一を目指してやってきた」
部員は15人。
去年インターハイで3位入賞を果たしたメンバーは卒業した1人を除き全員残っていて、今年のインターハイで雪辱を期すため相撲に磨きをかけてきました。
*高岡向陵高校相撲部 中山昌監督
「一人一人相撲のバリエーションが違い、皆違ったタイプの相撲がとれるので、チームとしての総合力は昨年度3位のチームよりも上だと思う」
注目は2年生の2人。
*高岡向陵高校相撲部 三澤賢人選手
「押し相撲が一番得意なので、上体ができるだけ起きずにそのままの姿勢でもっていけるように磨いてきた」
*高岡向陵高校相撲部 井畠悠希選手
「優勝するために左四つを1年生から磨いてきた」
共に個人戦にも出場予定のふたり。
三澤選手が気迫のある押し相撲でチームを勢いづけ、中学時代に白鵬杯で優勝経験もあり勝負強い井畠選手が大将を務めます。
そしてインターハイが集大成の3年生。
相撲を極めるため岐阜県から相撲部に入部したキャプテンの島尻選手を中心に、一致団結してのぞみます。
*高岡向陵高校相撲部 島尻大詩主将
「3年間日々稽古にいそしんできて、お互いを高めてきた。今年は優勝目指して自信をもっていきたい」
そして、個人戦でも優勝が期待される、3年生の水島礼煌選手。
*高岡向陵高校相撲部 水島礼煌選手
「インターハイでは自分の形の右四つでしっかり一番一番勝ち切って、個人優勝したい」
1年の時には全国選抜大会で5位に入賞。
朝乃山と同じ右四つが武器で、3年間で磨きをかけてきた鋭い立ち合いが持ち味です。
*高岡向陵高校相撲部 中山昌監督
「(力・スピード・技術の)バランスの良い選手。ここ数年で一番の力を持っている」
6月下旬に富山で行われた大相撲・鳴戸部屋の合宿では、幕下の力士を力強く押し出す場面も。
相撲を見ていた鳴戸親方や関取も...。
*元大関・琴欧洲 鳴戸親方
「良い相撲。きょう一番良い相撲をとった」
「芯がしっかりしているので当たって前に出る相撲が非常に魅力。将来的に大相撲で頑張ってほしい」
*鳴戸部屋・東小結 欧勝馬関
「今年(水島選手の)相撲を見たら結構強くなっていたのでより強くなると思う。伸びると思う」
*高岡向陵高校相撲部 水島礼煌選手
「ちょっと自信がついた」
将来も期待される水島選手ですが、生まれつき重度のぜんそくをかかえていて、今でも毎月通院。
思うように稽古ができない時もありましたが、それでも3年間できる稽古に人一倍前向きに取り組んできました。
*高岡向陵高校相撲部 水島礼煌選手
「最後のインターハイなので、自分の納得できるような相撲をとって、団体戦も個人戦もしっかり勝ち切ってどちらも優勝したい」
その強さの秘密は、寮での食事にありました。
*高岡向陵高校相撲部 島尻大詩主将
「レバーを煮込みにする。(レバーは)ビタミンも豊富なので」
夏休み中はほぼ毎日お昼は自分たちでちゃんこを作ります。
*高岡向陵高校相撲部 中山昌監督
「ひとり4合から5合食べる。4月に米を390キロ買ったが7月までもたなかった」
*部員
「いただきます」
大きな茶碗で白ご飯をもりもりほおばります。
*高岡向陵高校相撲 水島礼煌選手
「結構食べる。4杯~5杯は食べる。入学する前は筋肉がなかったが、今は結構体が大きくなった」
*高岡向陵高校相撲部 三澤賢人選手
「おかわりです」
寮生活で培った屈強な体とチームワークの良さで初の団体日本一を目指します。
そして7日朝。
相撲部の生徒たちは、インターハイに向けて出発しました。
*高岡向陵高校相撲 水島礼煌選手
「やってやるという気持ちで行く。楽しみ」
県勢初のインターハイ日本一となるでしょうか。
相撲競技は8日が予選、そして9日は個人戦の決勝、10日には団体戦の決勝が予定されています。
個人戦団体戦の2冠を期待したいです。