原爆が投下されて80年となる8月6日を迎え、広島はきょう一日、深い祈りに包まれました。

広島市の平和公園で開かれた平和記念式典には、被爆者のほか、過去最多となる120の国と地域の代表など約5万5000人が参列しました。

広島市・松井一実市長:
真に平和な世界の実現に向けて、核兵器廃絶への思いを市民社会の総意にしていかなければなりません。

石破首相:
核兵器不拡散条約(NPT)体制のもと、核戦争のない世界、そして核兵器のない世界の実現に向け、全力で取り組んでまいります。

式典の後、石破首相は被爆者代表と面会し、アメリカの核兵器を日本で運用する“核共有”を否定したうえで、「非核三原則をきちんと守る」と述べました。

石破首相:
日本として核兵器を持つとか、共有するとか、そんな話をしているのではございません。非核三原則をきちんと守るというのは、きょうの追悼の辞で申し述べた通りでございます。

また、石破首相はアメリカの核戦力などで日本を守る「拡大抑止」の意思決定プロセスについて、「意思疎通を行うことが重要」との認識を示したうえで、「核兵器のない世界」に向かって努力していくことと矛盾はないと強調しました。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。