使用済み核燃料を一時保管する「乾式貯蔵施設」。伊方原発で5日、報道関係者に公開されました。
建屋内に設置された高さ5.2メートル、直径2.6メートルの円筒形の金属製の容器。使用済み核燃料が入った「乾式キャスク」です。
この乾式キャスクは二重のふたで密封するなど、放射線を遮へいする機能が備わっていて、1基で24体から32体の使用済み燃料を収納できます。
伊方原発では廃炉作業中の1号機の使用済み燃料もあわせて、主に3号機の燃料プールで保管しているため、プールで保管する余裕が少なくなっていました。
そこで新たに整備されたのがこの乾式貯蔵施設。
プールで15年以上冷やした使用済み燃料を乾式キャスクに入れ、水や電気を使わず、自然な空気の対流で冷やしながら保管します。
一方で、乾式貯蔵施設を巡っては地元住民から「長期間、使用済み燃料が置かれたままになるのでは」という懸念の声も上がっています。
四国電力伊方発電所・横山照晃広報課長:
「乾式貯蔵施設での保管は、青森県六ヶ所村の再処理施設に搬出するまでの、あくまで一時的な保管となります。貯蔵状況を踏まえて適切に搬出をしていきたいと思っております」
原発敷地内での、乾式貯蔵施設の運用は福島第一原発、東海第二原発に続き国内3例目です。
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