連日の猛暑と水不足を受けて岩手県一関市は「高温・渇水対策本部」を設置しました。
生活や経済への影響を最小限に抑えるため、国や県などとも連携して対応を進める方針です。
一関市は高温と水不足による影響にすみやかに対応するため、7月31日に対策本部を設置しました。
8月4日の初会合には市の農林部や上下水道部など11の部署が参加し、現在の状況と今後の対策について報告しました。
それによりますと、市内の熱中症による救急搬送は7月31日の時点で92人に上り、2024年の同じ時期より35人増加しています。
また水道については、市内中心部の約1万6000戸に水を供給する脇田郷浄水場の付近で磐井川の水位が下がっていることから、取水口の周囲に土のうを置いて水位を保つ対策を検討しています。
会議の中で佐藤市長は「人命を最優先としながら、農作物への被害にも備えるように」と指示したということです。
一関市 佐藤善仁市長
「予測がつかないのが経済面、特に農産物。きょう雨が降ったからといって解決するものではないので、時間をかけて注意深く情報を探り必要な対策を講じる」
市は国や県とも連携して対策を進めるとともに、引き続き市民に対し熱中症の予防や節水などの対応を呼びかけていく方針です。