韓国軍は北朝鮮に向けた宣伝放送用の拡声器の撤去を始めました。
韓国軍は北朝鮮に向けた宣伝放送を流すために、南北の軍事境界線付近に設置した拡声器の撤去を始めたと4日、発表しました。
撤去されるのは固定式の拡声器で、数日以内に撤去を終える予定です。
北朝鮮に向けた宣伝放送は、大型の拡声器で北朝鮮の体制批判などを放送し、北朝鮮市民や兵士の動揺を狙う心理戦の一種で、2024年6月、北朝鮮が韓国に向けて飛ばした「ごみ風船」への対抗措置として前の尹錫悦政権が再開させました。
一方、李在明大統領は対話を通じた朝鮮半島の緊張緩和を掲げていて、政権発足直後の2025年6月に宣伝放送を中止し、北朝鮮も韓国に向けた「騒音放送」を中止していました。
韓国軍によりますと、今のところ北朝鮮側では拡声器の撤去の動きは確認されていません。