熊本市は10月から全大腸内視鏡検査の無償実施を始めます。31日、市長と市医師会が共同発表を行い9月24日から申し込み受け付けを始めると発表しました。
【大西市長】「熊本市では全国で初めて無償の全大腸内視鏡検査をします。目的は大腸がんによる死亡者を一人でも多く減らし市民の命を守ること」
大腸がんは国内のがんの中で死亡数が肺がんに次ぐ2位。60代で急増しているということです。
【熊本市医師会・園田寛会長】「50代で全大腸内視鏡検査を1度受け大腸ポリープを切除することでその後10年間の大腸がん発生が半減する」
熊本市が受け付けを始める全大腸内視鏡検査、全額自己負担なら通常2万8000円程がかかりますが、これを無償で行うものです。市内およそ70の医療機関で対応可能としました。
【大西一史熊本市長】「かかってひどくなってからいろいろな治療をするのは医療費もかかるし人生も厳しいものになる。50代で1回、受けてもらうことで相当効果が出ると判断した」
対象は、今年度中に55歳から59歳を迎える市民のうち50歳以降に全大腸内視鏡検査を受けていない人で、先着1000人です。50代の7割が一度も受けていないとされている全大腸内視鏡検査。熊本市の申し込み受け付けは9月24日スタート、医療機関での問診を経て10月から検査が行われます。