31日も甲佐町で38度を観測するなど猛暑が続く中、水不足も心配になってきました。菊池市にある竜門ダムの貯水率が低下していることを受け、九州地方整備局菊池川河川事務所が31日、渇水調整連絡会を開きました。
【中原理菜アナウンサー】
「菊池市の竜門ダムです。両岸の土の部分があらわになりダム湖の水位がかなり下がっているのが分かります」
菊池川河川事務所によりますと、竜門ダムの貯水率は、例年この時期にはおよそ95%ありますが、31日午前9時の時点の貯水率は64・4%。こちらは今月15日に撮影した映像。31日の映像と比べると水位が下がっているのが確認できます。
これは7月に入ってきのうまでの降水量。平年だと多い所で600ミリ、少ない所でも300ミリ雨が降りますが、今月は最も多い湯前町で300ミリ、最も少ない玉名市岱明では32ミリにとどまっています。早い梅雨明けに加え、まとまった雨をもたらす台風の接近もなく雨が極端に少なくなっているのです。
菊池川が流れる菊池市でも7月の降水量は80.5ミリと平年の2割程度です。31日は菊池川河川事務所が2018年以来7年ぶりに地元自治体や土地改良区などを集めた渇水調整連絡会を開き、渇水対策として『自主節水』することを申し合わせました。貯水率が60%を下回れば次の段階は『取水制限』となります。
【九州地方整備局 菊池川河川事務所 上水樽昌幸所長】
「特に灌漑用水はユーザーが多いので影響は大きい。利水者間で互いに譲り合って水利用を調整することが大事」
菊池川河川事務所は、このまま水位が下がり続けた場合、来月8日には『取水制限』の段階に移ると見込んでいます。