カムチャツカ半島沖の地震による津波注意報は、今も継続されています。県は災害対策本部を設置し、災害救助法の適用を決めました。
高橋咲良アナウンサー
「気仙沼湾の上空です。気仙沼大島大橋の近く、かきの養殖いかだと見られる物が散乱しています。一部まとまってしまったり、ひっくり返ったりしています」
仙台港の沖合では…。
高橋咲良アナウンサー
「2隻のフェリーが津波注意報が発表されていることで、仙台港に入港できず、沖合を航行しています。心配そうに海のほうを眺めているような様子が確認できます」
一方、多賀城市を流れる砂押川では、7月30日に続き、31日朝も、津波が遡上したとみられる映像が捉えられています。
30日午前8時25分ごろ、カムチャツカ半島沖を震源とするマグニチュード8.7の地震がありました。
宮城県を含む沿岸部には津波警報が出されていましたが、30日午後8時45分に津波注意報に切り替わり、現在も継続されています。
県内で観測された津波は、午後2時23分に石巻港で70センチ、午後7時9分に石巻市鮎川で50センチ、注意報となった後も、午後11時20分に仙台港で90センチなどとなっています。
県によりますと、人的被害は確認されていません。
県は、30日午後8時半時点で、各市町村にあわせて700人以上の避難者がいたことなどから、「特別警戒本部」を「災害対策本部」に格上げし、沿岸14の市と町に「災害救助法」の適用を決めました。
避難所で支援にあたる職員の人件費や、災害物資の調達に必要な経費を、国と県の公費で賄うことができるようになります。
仙台市も同様に災害救助法の適用を決めています。
気象庁は注意報が解除されるまで、海に近づかないよう呼びかけています。