福岡市動物園は、ミャンマーからアジアゾウを迎え入れて7月30日でちょうど1年になったことを記念して、無料開放されました。
さらに、動物たちへの新たな支援も始まっています。
福岡市動物園に多くの人たちが駆け付け、今か今かと待ち受けていたのは、大人気のアジアゾウです。
動物園に仲間入りしてからちょうど1年になったことを記念して、大好物のバナナやスイカなどで「1」をかたどったエサがプレゼントされました。
この1年で、母親ゾウの「ゆずは」は体重が800キロ増えて2.9トンに、子ゾウの「わかば」は600キロ増えて1.5トンに、元気良く育っているということです。
園が無料開放されたこともあり、多くのファンが祝いました。
◆女の子
「かわいかった」
◆女の子
「『この動物園のシンボルになっていってほしいな』と思いました」
さらに、1周年を記念して新たに始めたことが…
◆ゾウ飼育担当 福原晋弥さん
「一般の方々から動物のためにいただいたプレゼントの品々です」
動物のための大量のプレゼント、実は前の週からオンラインストア「アマゾン」の「ほしい物リスト」を活用して、園がスタートさせた新たな支援の形なんです。
◆ゾウ飼育担当 福原晋弥さん
「『もっと動物のために何かしたい、関わりたい』という声をいただいて、そういった善意の受け皿として『ほしい物リスト』を公開させていただきました」
暑さ対策のためのミストが出る道具や、レッサーパンダがボルダリングするための器具など、園側が「あったらいいな」と思うものをリストに登録し、それを見た人が購入すると動物園に配送される仕組みで、スタートするやいなや、あっという間に希望する商品の半分以上が届いたと言います。
◆ゾウ飼育担当 福原晋弥さん
「1週間でこの量なので、まさか皆さんこんなに動物たちのことを思ってくださっていると想像していなかったので、うれしい驚きです」
ゾウへのプレゼントという、青い樽のようなものは…
◆ゾウ飼育担当 福原晋弥さん
「横に穴を開けたりしてゾウの遊具にしたり、この中にゾウのエサをセットして。喜んでくれると思います。セットする時には『市民からの贈り物だよ』と、動物に声をかけながら使わせていただこうと思っています」
福岡市動物園は、「ほしい物リスト」を年に数回更新する予定で、動物のための環境づくりに役立てたいとしています。