交通や生活の利便性などの暮らしやすさを基準に評価する2025年の「街の住みここちランキング」が発表されました。
県内でトップスリーに入った自治体とランクインを逃した自治体の違いとは?
評価を分けたのは利便性でした。
調査は建物賃貸事業などを行う大東建託が2月からインターネットでアンケートを実施。
自分が住んでいるまちを5段階評価した平均値を集計したものです。
今年の県内の「住みここちランキング」は!
今年のトップスリーは1位が北松・佐々町、2位が西彼・時津町、3位が西彼・長与町で都市部のベッドタウンがランクインしました。
飲食店や大型商業施設などに車で行けるという生活と交通への利便性などが主な理由です。
一方で・・・
KTN記者
「長崎市は5年連続の5位となりました。住みたいと思える町になるにはどんなことが足りないのでしょうか」
長崎市民
「公園が少ない」
「交通の便が悪い」
「坂が多い」
専門家が指摘するのは長崎市の地形的な問題。
斜面地に多く家が建ち並び、車が入りづらいほか、そもそも有効活用できる土地が少ないという点です。
麗澤大学教授・博士 大東建託 賃貸未来研究所 宗 健さん
「長崎市は市街地の狭さもあって車中心の都市構造に作りづらいところもある」「都市部なりの車でなくても歩いて暮らせるような商業施設、住宅の集積みたいなものが望まれているのではという印象を受ける」
今回は3位以内に入らなかったものの、今後大きな可能性を秘めているのが大村市です。
新幹線が止まる新大村駅周辺にはマンションが建ち並び、人口も10万人到達まであとわずかです。
宗 健さん
「人が増えるというのは住宅の建設が先にある」「住宅供給の余力があるところ、イオンなどの大型商業施設の立地の予知もあるので、大村はかなり可能性があると思う」
大東建託が今回の調査と同時に調査した「生活」「交通」の利便性、「教育・子育てサービスの充実」さらに「物価や家賃の安さ」でも大村市は県内で1位、もしくは2位にランクインしています。
2026年以降の住みここちランキングに変動があるのか注目されます。