福岡県内は29日も朝から気温が上がり、久留米市で38.1℃を観測するなど、各地で猛暑日となりました。

連日の暑さで野菜にもある異変が起きているようです。

29日、最高気温40℃の予想が出ていた久留米市ではー

Q.40℃予想が出ているが?

◆街の人
「40℃!!」
「たまらんこんな暑いの。長く生きてきて初めてだ」
「自分の体温以上だから恐ろしい」

市内の公園をたずねてみると…

◆記者リポート
「夏休み期間中ですが、公園内の遊具に子どもたちの姿はありません」

29日の福岡県内はあさから気温がぐんぐん上がり、久留米市で38.1℃、太宰府市で38.0℃を観測するなど、各地で猛暑日となりました。

消防によりますと、県内では午後3時までに17人が熱中症の疑いで搬送されたということです。

体温超えの暑さが続く中、夏バテ気味なのは人間だけではありません。

29日、取材班が訪れたのは久留米市の農業用ハウスです。

◆ファームクリエイト 佐藤弘也さん
「ここがチンゲン菜を育てているハウスです」

こちらの農家ではチンゲン菜を一年中栽培していて、夏の時期は毎日約100キロほど出荷しているといいます。

このチンゲン菜に今年はある異変が起きているそうなんです。

◆ファームクリエイト 佐藤弘也さん
「こういう風に中が枯れている」

連日の暑さで葉が枯れてしまう「高温障害」が発生していたのです。

通常の葉と比べると、焼けた葉は茶色になり、チリチリとした見た目に。

こうなると出荷できなくなるといいます。

◆ファームクリエイト 佐藤弘也さん
「チンゲン菜は暑さに弱くて水分が足りなかったり、栄養分が届かなかったりで新芽から焼けていく」

チンゲン菜を育てる適温は25℃から32℃程度だといいますが、29日のハウス内の気温はー

◆ファームクリエイト 佐藤弘也さん
「38℃になりましたね。野菜的には厳しい温度帯だと思います。午後になるともっと暑くなると思うので40℃超えてくるのでは」

佐藤さんは、ハウスの屋根に遮光シートを貼るなどして対策しているといいますがー

◆ファームクリエイト 佐藤弘也さん
「これ以上の対策がしようがないので仮に温度が40℃超えるような日が続くとなるとチンゲン菜の栽培は厳しい」

農家も頭を抱える今年の猛暑。

暑すぎる夏は人間だけでなく野菜にも大きな影響が出ています。

テレビ西日本
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