国境地帯で軍事衝突が続いていたタイとカンボジアの首脳が、無条件の即時停戦に合意しました。
タイのプムタム首相代行とカンボジアのフン・マネット首相は、28日にマレーシアの首都クアラルンプール近郊で停戦に向けた協議を行いました。
協議にはアメリカと中国も同席していて、仲介役を務めたマレーシアのアンワル首相は、協議後の会見で両国が無条件で即時に停戦することに合意したと発表しました。
両国の軍事衝突では24日以降に30人以上が死亡し、約27万人が避難生活を余儀なくされています。
避難している人は「家に帰れるようになってうれしい」「停戦したけどまだ帰りたくない。確実になるのを待ちます」と話しました。
停戦は29日午前0時から発効し、両国の軍司令官による非公式の協議も行われる予定です。
ただ、長年続いてきた国境問題の根深さから、根本的な解決につながるかは不透明です。