熊本県は、阿蘇地域の地下水を守るため、阿蘇の草原を維持する活動を支援しようと
新たな基金を創設しました。新たな基金は『九州の水を育む阿蘇の守り手基金』と名づけられ、28日熊本県庁でキックオフイベントが開かれました。

【木村知事】
「阿蘇の草原を守ることは、九州の水を守ることです」

阿蘇地域は『九州の水がめ』と呼ばれ、白川など六つの一級河川の源流として
熊本地域をはじめ、流域の暮らしや産業、農業を支えています。

今回、阿蘇地域の草原などグリーンインフラが、こうした水源の涵養に果たす役割に着目。

草原などを維持する活動を支援するため、熊本県と、公益財団法人阿蘇グリーンストックが連携し、新たな基金を創設しました。

その名も『九州の水を育む阿蘇の守り手基金』。

企業や県民などから広く寄付を募り、野焼きや防火帯づくりなど草原を維持して
阿蘇の地下水を守る活動に役立てます。

28日、県庁で開かれたキックオフイベントには、阿蘇地域や白川流域の自治体関係者が出席。

木村知事が基金の概要について説明し、「〈九州の水がめ〉である阿蘇地域のために、県内外を問わず幅広い支援をお願いしたい」と協力を求めました。

基金への寄付の受け付けは8月1日からで、県は年内に3000万円を
集めることを目標としています。また、来年度以降は水田や森林の保全も支援の対象に拡充する方針です。

テレビ熊本
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