新そばと言えば秋ですが、越前市では2024年から「夏の新そば」に取り組んでいて、28日は関係者を招いた試食会が行われました。
      
試食会には生産者やJA越前たけふの関係者らが集まり、夏の新そばの出来を確かめました。
 
試食した人たちは「コシがあって美味しかった」「風味の豊かさとコシの強さが特徴だと思う」「夏蕎麦という形でもっと広まってほしい。もっと食べたい」と好評でした。
   
新そばは秋のイメージですが、越前市では越前そばの魅力をさらに高めようと、時期をずらして1年に2回ソバを栽培して新そばのアピール期間を長くする取り組みを始めました。夏の新そばには「キタワセソバ」という暑さに強い早生の品種を使っています。
  
福山千奈アナウンサー:
「コシがかなりあって蕎麦の粒感をしっかり感じます。あっさりしているので何杯でもいけそう」
 
麺類組合の金子さんは「今年は最高。香りもコシもあって秋そばに劣らない、いい仕上がり。武生に来れば夏と秋の2回、新そばが食べられるというふうにしたい」と意欲を見せます。
   
ソバはもともと涼しい気候を好み日光を必要とするため、夏の時期に育てるのは難しいとされてきました。そのため、初めて夏の新そばに取り組んだ2024年は想定の1割ほどの収穫しかありませんでした。これを踏まえて、今年は排水対策を徹底したり肥料を増やしたりすることで、ようやく1.5倍の収穫量になったということです。
   
JA越前たけふによりますと、夏の新そばとして定着させていくには収穫量を増やす必要があり、今後も栽培面で工夫をしていきたいとしています。
  
夏の新そばキャンペーンは8月5日~17日までで、今年は2店舗増やして市内16店舗のそば店で味わうことが出来ます。
      
今回新たに参加した店舗には、長野県・軽井沢のそば店もあります。信州そばの本場でありながら、普段から越前そばを採用していて、今回夏の新そばを提供することになりました。県内はもちろん、全国にも福井の夏の新そばが広がっています。

福井テレビ
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