皆さんは、職場の他の部署がどのような仕事をしているか知っていますか。
他部署の仕事を知ることで自分のキャリアを考えてもらおうという企業の取り組みです。
25日、出光興産本社で行われた社員のキャリア形成を支援するイベント「ジョブ・フェスティバル」。
出展者:
伸ばして元に戻る力で、車のタイヤのへこみをなくしていく。
参加者:
へー!
社員は自由にブースを回って話を聞きますが、展示を紹介している人も出光グループの社員。
いわば、社員による社員のためのキャリア展示会です。
中には、はるばるベトナムから来日した参加者もいました。
販売部・新入社員:
まだ知らないことがいっぱいなので、実際の社員から話を聞ける機会はなかなかない。すごく良い機会になった。
創業110年を超える石油元売り大手の出光ですが、地方や海外の拠点が増え部署の多さも相まって“社員同士の交流不足”が課題に。
そこで、普段は接する機会がない社員との“対話の場”として、このイベントを企画しました。
安全環境などを担う部署が用意した高所作業の疑似体験ブースでは、参加者がVRゴーグルを着けていました。
出展者:
進んで道具を取りに行ってください。
参加者:
おおおおおおお!
出展者:
はい、落ちました。こういう高所で作業するときは安全帯をつけないと、こういうことになると疑似的に体験するようなもの。
資源部・参加者:
(普段は)現場に行くことがないので、すごく新鮮。そこそこ大きい会社なので、いろんな部署があっていろんな方が働いているので、どういう思いで働いているのか聞いて回りたいと思った。
3回目の開催となる2025年は、過去最多の50を超える部署1000人以上が参加しました。
徳山事業所・出展者:
(Q. 2024年も参加?)3回目。他のいろんな方々の仕事内容を知るのは、やはり視野が広がると思う。自分もこういう仕事をやってみたいなとか、そういう思いが出てくる。
販売部・参加者:
今はまだ1部署目で全然、出光の他の仕事を知らない。それを知る機会になってすごく楽しい。
まったく異なる部署の取り組みを見て・聞いて・知る。
自身のキャリアを考えるきっかけを提供することが最大の狙いだといいます。
出光興産 人事部・鎭野雄次さん:
社員それぞれが自分のキャリア形成をしていく上で、まず仕事について知ると。自分の会社の中にこれだけ色々な部署があり、多様な仕事があるということをこのイベントを通して、知る機会として生かしていただければと思っている。