参院選で躍進した参政党が掲げる「日本人ファースト」の理念に対し、新田知事は「排他主義ではなく、富山は多文化共生社会を目指す」と述べました。
参政党は、今回の参院選で「日本人ファースト」を掲げ、14議席を獲得。
県内の比例代表の得票は5万5千票あまりで、自民民、国民民主党に次いで3番目に多くなりました。
新田知事は25日の定例会見で、排他的とも指摘される参政党の主張が支持を集めたことへの考えを問われ、24日の全国知事会での宣言を取り上げ、排他主義を否定する考えを示しました。
*新田知事
「日本人ファースト、あるいは排他主義、排外主義についてはきのう全国知事会があり明確に排他主義、排外主義を否定し多文化共生社会をめざす」
県内に住む外国人の数は今年1月現在で2万3785人と年々増加傾向です。
新田知事は、自身の知事選の公約にも掲げた外国人との共生社会を実現するための条例の制定に向け、議論を進めると強調しました。
*新田知事
「隣人としてしっかり受け入れていこうという目的で条例という形で県としての姿勢を示していきたい」