神奈川県の箱根山は、7月20日から地震の回数が増加していて、気象庁は今後の火山活動に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、神奈川県の箱根山で芦ノ湖の南部付近を震源とする地震を7月20日から23日までの間に69回観測し、23日夜には震度2の地震を観測しました。
気象庁は、地震の原因はまだ不明ですが、火山性微動は観測されておらず、地殻変動や震源が徐々に浅くなるなど、火山活動が活発化している要因が確認できないため、噴火警戒レベル「1」のまま引き上げず、今後の火山活動に注意するよう呼びかけています。
神奈川県温泉地学研究所は、大涌谷周辺で火山ガスの成分を調査したところ変化はなく、観測した地震の波形が火山活動特有の波形ではないことなどから、火山活動ではなく断層運動による地震ではないかと述べています。