全国でも稀な鳥取県内全ての酪農家が一本となった大山乳業農業協同組合は、鳥取県内の酪農家が生産した生乳を処理し、販売するという一貫体制のもと、お客様に安全でおいしい製品をお届けしております。
私たちは生乳を牛乳に処理するだけでなく、生乳を活用した製品づくりにも注力しており、2022年4月から「白バラプレミアムアイス」を製造・販売しています。
「白バラプレミアムアイス」シリーズは全6種類のフレーバー展開で、そのうち4種類を詰め合わせたギフトセット「みるく畑」は、鳥取県産の生乳・クリームを使用したアイスクリームと、鳥取県オリジナル品種「新甘泉」を使用した梨シャーベットをお楽しみいただけます。今回は、「アイスだからこそ伝えられたミルクの魅力がある」と語る白バラプレミアム開発担当者の久米より、開発の裏側と「鳥取県産生乳」への想いを紹介致します。
鳥取の”ソウルドリンク”の魅力
白バラプレミアム開発担当の久米は、2012年の入組以来、牛乳を始め、チーズ・ヨーグルトなど、大山乳業の手がける製品開発に幅広く関わり、2019年からアイスの製品開発に携わっています。
久米自身にとって、大山乳業は幼い頃から慣れ親しんだ存在だったといいます。
「実家が大山乳業の工場に近く、大山乳業に勤めている知り合いもいらっしゃいました。また、学校給食には『白バラ牛乳』が出され、私も含め鳥取県民の多くが幼い頃からあることが当たり前で身近な『ソウルドリンク』なんだと感じています。」
そんな白バラ牛乳の魅力を再認識し、久米が組合への入組を決意したのは、進学により県外で生活するようになったことがきっかけだったと言います。
「県外に出て、他のブランドの牛乳を口にした時に改めて『白バラ牛乳』の美味しさに気付いたんです。私が幼い頃から当たり前に飲んでいた牛乳が、非常に高い品質で提供されているものだと気付き、誇りを感じました。その魅力をより伝えていきたいと思ったのが入組を決めた理由の1つです。」
大山乳業農業協同組合は、鳥取県内全ての酪農家が加盟する酪農専門農協です。県内で搾られた生乳は全て大山乳業の工場に集乳するため輸送距離が短いだけでなく、製品化までの時間が早いことが特徴です。生乳の品質管理には高いこだわりを持ち、牛の健康診断である『牛群検定』の実施率は24年連続1位を獲得。
看板商品である「白バラ牛乳」は、甘味がありながらさっぱり、すっきりした口当たりで、牛乳が苦手な方でも飲んでいただきやすい特徴があります。
「鳥取県産生乳」の魅力を届けるために 〜アイスだからこそ伝えられる魅力〜
そうした鳥取県産生乳の魅力を届けるために、大山乳業ではブランド牛乳「白バラ牛乳」のオリジナルグッズや、さまざまな取り組みを通して認知度向上を進めているほか、加工品の製造にも力を入れています。
「牛乳やヨーグルト等の日配品と呼ばれる賞味期限が短い製品だけではどうしても販売エリアに制限があり、生乳の美味しさを多くの人に伝えきれていないという課題があります。生乳を最大限活用し、美味しさを伝えることで酪農家の方々に貢献していくために、さまざまな製品を開発しています。」
白バラコーヒーを始め、ヨーグルトやチーズ、お菓子などさまざまなバリエーションがある中で、2019年にアイスの開発担当を任された久米は、アイスに関してこのような期待を抱いていたと言います。
「賞味期限が長い製品であることはもちろんなのですが、他の製品に比べて味のバリエーションや表現の幅が広く、生乳の新たな魅力を引き出せるのではないかと感じました。素材本来の美味しさを最大限表現しながら、アイスだからこそ成り立つ遊び心ある製品を作りたいと考えていました。」
目指したのは「ミルクファースト」新たな製法へのチャレンジで素材を最大限活かす”2層構造”を実現
久米は「白バラプレミアムシリーズ」の製品設計からレシピ開発、容器選定まで、お客様に届けるまでの工程を広く担当しており、この製品のコンセプトをずばり「ミルクファースト」と定めました。
フレーバーの選定も含め、生乳を活かし、ミルクが美味しく感じることのできる製品作りに何よりこだわったといいます。その想いが表現された大きな特徴がソースの「2層構造」。 ミルクの風味と、フルーツソースの味わいを生かすため、ソースを上に乗せる製造方法を工夫しました。
「既存の機械での充填方法などを工夫し、新しい取り組みを行っていきました。製造ラインの調整や試行錯誤を行い、試作期間は半年以上にのぼりました。組合内でも挑戦的な取り組みで、たくさん失敗して、たくさん怒られましたね笑。
製造過程では、味ももちろんですが、ソースが綺麗にアイスの上に乗っているかどうかには特にこだわりました。今回の製品はギフトとして利用していただくことを想定しており、贈る方にとっても受け取る方にとっても「プレミアム」な体験を提供したいと考えていたからです。」
また、ソースに活用するいちごやブルーベリーの仕入れや加工は、地元の高校や大学とのコラボや生産加工業者と行う「6次産業」として地産地消の取り組みを実施。鳥取の名産を活用した製品になっています。
「アイスには価格帯の低いものから高いものまで、たくさんの選択肢があります。その中で選んでいただくために、我々がこだわっている部分や届けたい想いを体現する製品をつくる必要があると考えました。ミルクの味わいはもちろんですが、白バラプレミアムを通じて鳥取県の魅力を発信したいという想いを込めています。」
想定の200%越えの販売実績を達成。ファンからの反響のほか、新たな出会いの創出も
白バラプレミアムアイスは、発売後大手コンビニやJRの車内販売などでも展開され、想定していた売れ行きの200%以上を達成。プレミアム感がありながら食べやすい口当たりが好評をいただきました。
現在はギフト販売が好調となっており、鳥取県在住や出身の方が「地元の自慢の製品」として贈り物に使っていただくことが増えているほか、白バラブランドのファンの方にもご好評をいただいています。
そのほかにも、この製品を通じて「白バラ牛乳」を知ったという声も聞かれていることに、久米は確かな手応えを感じています。
「元々「白バラ牛乳」を知っていただいていた方からの『アイスも出してるんだ!』という声とともに、『知らなかったけど、牛乳も飲んでみたい』というお声もいただけるようになりました。この製品が白バラブランド全体の認知度向上に繋がり、これをきっかけに他の製品にも興味を持っていただけると非常に嬉しいです。」
「鳥取の魅力を届けたい」真摯な取り組みを通して実現したい未来
現在はアイスに限らず、乳製品全般の開発を担っている久米は、これからも鳥取県の”誇り”として鳥取県産生乳をより全国へ拡げ、お客様に喜んでもらえる製品づくりに取り組みます。
素材の味にこだわり、鳥取のこだわりと想いが詰まった「みるく畑」。ぜひ大切な贈り物やプレミアムなひとときのお供として、ぜひお試しください。
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