TSKさんいん中央テレビと山陰中央新報社のコラボ企画「カケル×サンイン」。
共通のテーマをテレビと新聞、それぞれの視点で掘り下げ、ニュースの核心に迫ります。
今回のテーマは、7月24日に広島市で総合開会式が行われたインターハイ『中国総体2025』です。
2025年は中国地方5県が舞台、山陰両県では11の競技が開催され、出場する高校生たちは、まさに燃えています。

いよいよ開幕の『中国総体2025』。
24日に広島市で、総合開会式が行われました。
8月20日まで、中国5県を会場に30競技を開催、全国から3万5000人を超える高校生が出場します。
このうち、山陰両県で開催されるのは11競技。
地元の応援も力に変えて、選手たちは夢の舞台での活躍を誓います。
そんな地元開催のインターハイに燃えるのが…。

福島睦アナウンサー:
地元、安来でのインターハイ開催を控える安来高校フェンシング部。開幕を前に、練習にも一層力が入っています。

安来高校フェンシング部。
創部は1975年、男女ともに団体で2度全国制覇を達成した強豪校です。
2025年3月の全国選抜大会では、団体で男女ともベスト8。
今回、初めて地元で開催されるインターハイでも、男女団体と全ての個人種目で代表の座をつかみ、23人の部員は意気が上がります。

安来高校男子フェンシング部・村田煌冴主将:
自分のプレーは、攻めだと思っているので。

地元開催に燃える安来高校フェンシング部。
中でも活躍が期待されるのが、男子キャプテンの村田煌冴選手。
2024年のインターハイではフルーレ個人で8位入賞、2025年も団体と個人2種目に出場し、上位進出の有力候補です。

そのプレースタイルは、攻める、攻める、攻める!
圧倒的な攻めで、相手に隙を与えません。
そんなキャプテンついて、安来高校OBで、指導にあたる渡辺監督は…。

安来高校フェンシング部・渡辺大介監督:
彼の強みとしては、絶対に下がらない。前に出続けてチャンスを伺う。どんなピンチの状況でも、絶対に前に出ながらポイントするチャンスを作り出していくところが彼の一番の強み。

村田選手は鳥取市の出身、母の千穂さんが日本代表として活躍した元フェンシング選手だったこともあり、小学2年の時、フェンシングを始めました。

安来高校男子フェンシング部・村田煌冴主将:
お母さんは世界大会とかにも行くような選手で、僕はまだ行けていないので、早くお母さんを追い抜けるように頑張りたいと思っています。

日本代表も目標として見据え、最後の「夏」に全てをぶつけます。

安来高校男子フェンシング部村田煌冴主将:
県大会とかで使用している体育館なので。場慣れはしているので、声援に応えられるように、1個でも多く勝てるように頑張りたいと思っています。

もうひとり、注目は、女子団体とサーブル個人に出場する女子キャプテン・仙田瑚々選手。
中学時代は美術部に所属、高校入学後、フェンシングを始めましたが、努力を重ねて力を付け、キャプテンとしてチームに欠かせない選手になりました。

安来高校女子フェンシング部・仙田瑚々主将:
自分は体力の面とか体づくりの面で劣っていると思っているので、同じ練習でも誰よりも集中してやろうと考えて3年間頑張りました。

初心者だった仙田選手を見守ってきた渡辺監督も…。

安来高校フェンシング部・渡辺大介監督:
高校からフェンシングを始めたとは思わせない、本人の陰なる努力。努力をし続けることの出来る天才だなと思います。

「超がつく」努力家、その成長を称えます。
その仙田選手の持ち味は、チーム随一の頭脳プレーです。

安来高校フェンシング部・渡辺大介監督:
力強さのあるアタック=前に出て攻撃を決める。かと思えば、果敢に攻めるようなフリをして相手の裏をついて突く攻撃をしてみたり。色々な、多彩な攻撃が出来る選手です。

仙田選手は、2024年12月に右手首を負傷、今もけがと向き合いながらのプレーが続きます。

安来高校女子フェンシング部・仙田瑚々主将:
痛み自体は現状維持という形になるんですけど、体の使い方とかは、けがをする前よりも向上していると感じています。

けがをきっかけに、その攻撃に多彩さが加わったといいます。
5月の中国大会でも、変幻自在の攻撃で相手をほんろう、団体優勝に大きく貢献しました。
集大成のインターハイは、ベスト4以上を狙います。

安来高校女子フェンシング部・仙田瑚々主将:
メンバーひとりひとりが自信を持って、安来で出来ることに感謝しながら、楽しみながらプレーをして、見ていただける地域の皆さんが『フェンシングって良い競技だな』とか、『こんなに頑張ってきたんだな』って、自分たちの頑張りが伝わるような試合をしたいと思っています

安来高校女子フェンシング部・仙田瑚々主将:
インターハイ、頑張るぞ!

安来高校男子フェンシング部・村田煌冴主将:
安高、ファイ!

フェンシング部全員:
オー!

インターハイのフェンシング競技には、山陰から、安来高校のほか松江工業、鳥取工業、鳥取湖陵、鳥取西が出場します。

地元開催ということで、選手はもちろんですが、私たちにとっても日ごろ見られないハイレベルの戦いを間近で見られるチャンスになります。
会場に出かけてみましょう。

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