広島と長崎に原爆が投下された夏から80年、被爆者からの証言を元に、現代の高校生が描いた「原爆の絵」などを通して核兵器の恐ろしさを訴える企画展が、島根県出雲市で開かれています。

焼けつくような赤い光と爆風が描かれた作品、タイトルは「閃光」です。

『平和のバトン展』と名付けられたこの企画展は、出雲市の「出雲弥生の森博物館」を会場に、核兵器の恐ろしさを改めて伝え、平和の大切さを長く訴え続けて行こうと新日本婦人の会などが開きました。

会場には、被爆者から直接話を聞くなど貴重な証言を元に広島の高校生が描いた絵画や、当時の被爆地を撮影した写真パネルなど25点が展示されています。

焼け跡で見つけた孫娘をおぶって連れて帰るおばあさんの姿です。
孫娘の足は、膝から下がありません。

新日本婦人の会出雲支部・景山祐子支部長:
若い方に特に来ていただけたらいいなと思っていて、広島に行かない限り知らない方が多いので、視覚で感じ取ってもらえるのが一番かなと思っています。

この企画展は、7月28日まで「出雲弥生の森博物館」で開かれた後、8月4日と5日には、出雲市役所でも開かれます。

TSKさんいん中央テレビ
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