夏休み中の子供たちの話題を続けてお伝えします。仙台市内ではさまざまな職業を体験できるイベントが開かれました。

「食べる時の飲み込み方や、魚の場合はおかしな泳ぎをしていないかなど、こまかいところをよく観察しながら餌をあげている」

こちらの部屋で学ぶことができるのは水族館の飼育員。このほか、弁護士やゲームクリエイターなど、41種類の職業について、その道のプロからやりがいや仕事内容を聞くことができます。

このイベントは、仙台市教育委員会が夏休みを生かして子供たちに自分の将来について考えてもらおうと毎年開いているもので、今回はこれまでで最も多い約1500人が参加しました。

記者リポート
「こちらは歯科医師の仕事を学ぶ部屋です。歯の模型を使ってより実践的に学んでいます。光をあてて固めます」

子供たちは、虫歯の治療で行う詰め物を詰める作業を実践。さらに、歯型をとる体験も行い、その出来栄えに…。

「えっ、きれい」

子供たちは普段できない体験を通して、職業への理解を深め、夢をふくらませていました。

小学5年生
「すごく楽しかったので、できれば歯に関係ある仕事をしたい」

中学2年生
「とても貴重な経験だった。とても大切な仕事だと思ったので、将来、歯科医師も視野に入れて考えていきたい」

一方、こちらは、まちの安心と安全を守る警察署。24日、泉警察署では地元の七北田小学校の児童約50人を招き、職場見学会を初めて企画しました。

「前の車、停まってください」

パトカーに乗ることができたり、警棒や手錠など装備品を触ったり。まるで警察官になったような気分です。

こちらは鑑識の仕事を体験できるコーナー。特殊な粉を使って指紋を採取。子供たちは、初めての体験に目を輝かせていました。

参加した小学生(Q.勉強になったことは?)
「指紋のやつとか、触ったり体験できたり、普段乗ることのできないパトカーに乗せてもらったことです」
「とても楽しかったし、これからも警察のことを詳しく調べてみたいと思った」
「大変な仕事だけど、やりがいもありそうだと思った」

泉警察署 菅生拓世副署長
「警察に関心を持ってもらって、防犯意識、交通安全意識を高めてもらいたい」

まちを守るのは警察だけではありません。

記者リポート
「若林区のアクアイグニス仙台です。こちらには消防車両がずらりと並んでいて、多くの人が訪れています」

商業施設で開かれていたのは、その名も「ファイヤーフェス」。仙台市消防局が消防の活動を身近に感じてもらおうと、子供たちの夏休みにあわせて開催しました。

会場には、最新の消防車両や自衛隊の特殊車両など10台が並び、子供たちは実際にポンプ車に乗って、地上13メートルの世界を体感。そこから見えた景色を聞いてみると…。

訪れた子供
「怖くなかった。しかも海が見えた」

また、会場では防火服の着衣体験や放水体験も行われ、子供たちは楽しみながら、消防の仕事への理解を深めているようでした。

訪れた子供
「楽しかった。少しホースが重かった」
「分厚くて暑い。こんなに重い服を着て走っているのはすごいと思った」

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。