タイとカンボジアの国境地帯で軍事衝突が発生し、タイ側ではコンビニエンスストアにロケット弾が着弾するなど民間人9人が死亡しました。
カンボジアと国境を接するタイのスリン県から、記者が伝えます。
記者:
先ほどまで国境から20kmほど離れた場所にいましたが、爆撃とみられる音が聞こえ、情勢は緊迫しています。
タイ軍によりますと24日午前、スリン県の国境地帯でカンボジア軍が発射したロケット弾が着弾しました。
この攻撃で民間人2人が死亡、子どもを含む3人がけがをしたほか、兵士も7人がけがをしました。
また別の町では、ロケット弾がガソリンスタンドの敷地内にあるコンビニを直撃し、当局は6人が死亡、多くの学生や市民がけがをしたとしています。
タイ軍は報復で、カンボジア側の軍事拠点に空爆を行ったとする一方、カンボジア側は「武力衝突はタイ側が仕掛けた」と反論しています。
国境では2025年5月から領有権を巡り対立が続いていましたが、ここまで大きな衝突は初めてで、付近の住人は避難を始め、幹線道路では大規模な渋滞が起きています。