北海道の登山道で目撃されたのは、自らクマに近づきスプレーを噴射する、登山者による危険な行為。

映像が撮影されたのは、7月13日の大雪山系白雲岳の頂上手前付近。
別の登山者が離れたところから撮影しました。

登山道の近くを歩き回る、1頭のクマ。
多くの登山者が遠くで見守っている中、1人の男性がクマへ近づいていきます。

そして、目の前で立ち止まった次の瞬間、クマに向かってスプレーを何度も噴射。
その距離、約20メートル。

クマはじっと男性を見つめています。

距離を取って待機していた撮影者らは、クマがこの場から離れないため、来た道を引き返したといいます。

環境省のホームページによると、クマ撃退スプレーの使用は「至近距離で突発的に遭遇した場合に噴射」としています。

クマに気が付いた際は「ゆっくり後退するなど落ち着いて距離をとりましょう」と、決して近づかないよう呼び掛けています。