ハワイの県系2世で沖縄の戦後復興を支援するなど、多大な足跡を残した比嘉太郎を描いた舞台が11月に北中城村で上演されることになりました。
ハワイ生まれの県系2世比嘉太郎は、幼少期を北中城村で過ごし、80年前の沖縄戦ではアメリカ軍の通訳兵としてガマに隠れた住民に投降を呼びかけ命を救いました。
戦後は食糧難にあえぐ沖縄にハワイの県系人が中心となって、豚を始め救援物資を送ったその発起人になるなど比嘉は多くの功績を残しました。
北中城村では戦後80年、ハワイ移民125周年の節目に生涯人のために行動したという比嘉太郎を顕彰する村民劇の公演が決まりました。
北中城村長 比嘉孝則実行委員長:
私たちは何が何でも比嘉太郎さんを顕彰したい。
脚本 仲松昌次さん:
ハワイから豚が送られてきた話はみんな知っているのに、肝心、要の比嘉太郎がよく知られていないというのはやっぱりちょっとまずいのではないか。
演劇として村民を巻き込んだ形でPRしていきたい。
芝居経験のない住民がキャストを務める「比嘉太郎物語」は、今年11月22日と23日に上演される予定です。