河野太郎行政改革相の公式ツイッターのフォロワー数の増加が好調だ。フォロワー数は、行革担当相就任(9月16日)の時点で約177万人にのぼっていたが、就任後2週間で20万人以上増え、9月30日には203万人を突破した。菅内閣でツイッターを開設している閣僚と比較してもダントツの人気を誇っている。(順に河野行革相:約203万人、菅首相:約32万人、西村経済再生相:約6万人、平井デジタル相:約5.3万人、茂木外相:5.1万人 ※「2020年9月30日時点」)。ちなみに政府としての発信をかねていた安倍前首相は約230万人で、これに迫る勢いだ。

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ツイッター人気の理由は?過去には恋愛相談にも・・・

人気の秘訣は、まずは、情報発信の早さだ。例えば、河野大臣は新型コロナウイルスに関して直接の担当ではないにも関わらず、いち早く日々の感染者数をツイッターで発信し続けている。さらに、防衛相時代には、役所の正式発表前に要人との会談についてツイートするなど、国民が知りたい政府の情報を素早くツイッターで公開することで、人気を集めているのだ。

次に、つぶやきのうまさが挙げられる。河野大臣は、自分自身に関する他人のツイートを探し出し、自ら反応して拡散するのを得意としており、9月27日に北海道を視察した際、一般ユーザーからの「さっき乗ってた飛行機、河野大臣乗ってたから、Twitterフォローした笑」とのツイートを見つけて、「おうよろしく」と返事をした。ツイート主も「まさかタローさん本人に見つかると思ってなかったから動揺してる笑」と驚くほどで、親しみをアピールする形となった。

さらに、ダジャレ好きで知られるデーブ・スペクター氏が29日、河野氏が全省庁に求めているハンコの廃止をめぐり、「河野太郎が好きなジェームズ・ディーンの映画→理由なきハンコ」とつぶやいている(映画「理由なき反抗」のダジャレ)のを目ざとく見つけると「よくできました」とツイートし、笑いを誘った。

また、一般人の「河野大臣、ノリがすき」というツイートには「ノリだけかい」と返し、「時差ボケはどうやって治しているんですか」というツイートには「気合」と答えるなど、絶妙なツッコミとボケが好評だ。

さらに過去には、ツイッターでの恋愛相談にも応じた。「河野先生、2年前に振られた人のことを忘れられません。どうしたら忘れられるんでしょう」という相談には、「もう一回コクるためにまず真剣に自分を磨こう」とツイート。「ちょっといいなと思っていた友達の彼氏に好きって言われたんですけど、どうしたらいいですか?」との問いには「人類の半分は男でちょっといいぐらいのはたくさんいるから、友達大切にしな」とツイートして反響を呼んだ。

“大臣ならでは”の対応力 一方「ブロック太郎」との異名も・・・

最後に、大臣ならではの「強さ」が挙げられる。河野大臣は外相時代、結婚前の旧姓を併記したパスポートをめぐる外務省の対応の不十分さについて、「悔しくて泣けてくる」と批判ツイートした一般のユーザーの投稿を見つけると、「対応を指示しました」とリツイートした。そしてその後、大臣の権限で対応を改善した。

さらに、9月19日には、役所の職員が、深夜に新たに就任した大臣を出迎える慣例について行革担当大臣として「ヤメレ」と切り捨てるなど、ツイッターと大臣としての強さを武器に、実際に物事を動かそうとしている。

こうした人気の高さを受け、ネット上では、河野大臣を「ポスト菅」に推す声も増えてきている。一方で、批判的なユーザーに書き込みを閲覧させない「ブロック機能」を多用するとの批判もでていて、「ブロック太郎」との異名がついているほか、こうしたSNS発信頼みの危うさを指摘する声があるのも事実だ。

河野大臣が、ネット上での圧倒的人気を今後、行政にどう生かしていくのか、引き続き注目が集まりそうだ。

(フジテレビ政治部 阿部桃子)