7月20日に行われた参議院選挙について、選挙区ごとの1票の価値に格差があったのは憲法に違反するとして、弁護士のグループが、選挙の無効を求める訴えを広島高裁松江支部など全国14の高裁・高裁支部に起こしました。

一人一票実現国民会議・久保利英明共同代表:
一人一票ではない選挙。衆院は2倍超えても大丈夫、参院は3倍超えても大丈夫。そんな選挙制度をやっていれば、この国自身が滅びていくに決まっている。

「1票の格差」をめぐり、訴えを起こしたのは、東京などの弁護士グループです。
代表が島根県松江市で会見を開きました。

参議院選挙では、2024年9月時点で、議員1人あたりの有権者数が最も多い神奈川選挙区と最も少ない福井選挙区との間で約3.1倍、また、鳥取・島根選挙区との間で約1.6倍の格差がありました。

弁護士グループは、20日に行われた参議院選挙について、選挙区ごとの1票の価値に格差があるのは法の下の平等に反し、憲法に違反しているとして22日、鳥取・島根選挙区の選挙の無効を求める訴えを広島高裁松江支部に起こしました。

その上で、弁護士グループは、全国を11ブロックに分ける制度の導入など格差の是正に向けた取り組みを速やかに進めるべきだと主張しています。

今回と同様に格差が最大で3倍を超えた前回の参院選について、最高裁判所は「合憲」の判断を示しています。

TSKさんいん中央テレビ
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