7月22日は二十四節気の「大暑」、1年で最も暑さが厳しいころとされています。
暦通りの猛暑となった22日、島根県安来市の足立美術館では、夏の風物詩「赤松の剪定」が始まりました。
景観を美しく保つのに欠かせないこの作業、庭師もしっかり熱中症対策、暑さから身を守りながらの作業です。

坂西美香アナウンサー:
午前9時すぎ、手元の温度計ではすでに30.3度、日陰なんですけれどもジメっと蒸し暑くなっています。そうした中、きょうからこちらでは、夏の風物詩・赤松の剪定作業がはじまっています。

安来市の足立美術館、22年連続日本一に選ばれている日本庭園で22日からはじまったのが、毎年この時期に行われる“夏の風物詩”・赤松の剪定作業です。

8人の庭師が約800本の赤松の枝や葉を落とし、一本一本、形を整えていきます。
剪定が終わった松の木は、涼し気なたたずまいに。

しかし、作業する庭師は暑さとの戦いです。
22日は、日陰が多い場所での作業が中心でしたが…。

足立美術館・新田真一庭園課長補佐:
木のてっぺんまで上がると(頭に)日が当たるので暑いです。

やはり屋外、厳重な熱中症対策が取られていました。

1.空調服を着用しての作業
ファンの効果で、体の熱を逃がす空調服。
庭師全員が着用していました。
美術館では5年ほど前に着用を始めましたが、2025年は例年以上の過酷な暑さが予想されることから、新たなものを用意したということです。

足立美術館・新田真一庭園課長補佐:
最新バージョンを買わせていただきまして使わせてもらっています。最高です。風量が強くないと涼しく感じないので。

2.こまめな休憩・水分補給
また、基本的な対策も徹底、こまめに休憩を取り、水分や塩分の補給も徹底しているということです。

足立美術館・新田真一庭園課長補佐:
普通に超えてくるので、暑さ指数。やっぱり『大丈夫か?』とか、『大変だったら休憩取ってね』みんなで声かけして、水分補給してという感じで、気を付けながらするしかないです。

日本一の日本庭園、その陰には、こうしたプロの努力がありました。

足立美術館広報部・仁田はるかさん:
(通常)庭木の剪定などは開館時間外に行うことが多いのですが、今この時期にお越しいただきますと、庭師の作業の様子や剪定直後の涼やかで美しい赤松の姿に、ぜひ注目していただきたいです。

赤松の剪定作業は、9月下旬まで続きます。

TSKさんいん中央テレビ
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