アメリカ国防総省は21日、カリフォルニア州ロサンゼルスで不法移民の摘発に反対する抗議デモに対応していた全ての海兵隊を撤収させると発表しました。

ロサンゼルスでは、トランプ政権による不法移民の摘発を受けて抗議活動が激化し、一部が暴徒化し当局との衝突が続いていました。

政府は先月上旬、抗議デモに対応するため州兵およそ4000人と海兵隊およそ700人を現地に派遣していましたが、今月15日、事態が鎮静化したことを受け、州兵のうち2000人を先行して撤収させていました。

こうした中、国防総省は21日、「ロサンゼルスが平穏を取り戻し始めた」として、残る海兵隊の撤収を決定しました。

国防総省のパーネル報道官は「彼らの迅速な対応と揺るぎない規律が秩序の回復に不可欠だった」と述べ、対応を評価しています。

一方、カリフォルニア州のニューサム知事は「州兵が大統領の政治的駆け引きに利用されている」と批判し、残る州兵の即時撤収を求めています。

フジテレビ
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国際取材部
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