アメリカを訪問中の東京都の小池知事は21日、参議院選挙の結果について、「不安定化につながることを懸念している」との考えを示しました。
小池都知事は首都ワシントンにあるシンクタンク「ハドソン研究所」のイベントで「現在、世界が重大な転換点に立たされている中、日本は、この状況をどうすべきか、そして国際社会における私たちの役割について真剣に議論しなければならない重要な局面にある」と英語で講演しました。
その中で、今回の参議院選挙について「国家安全保障など、長期的な課題に関する実質的な議論が行われなかったのは残念だ」と論戦への不満を表明しました。
その上で「変化のペースは加速している。政府が国会の新たな力関係の中で国家をどのように導いていくか、国際社会の期待にどのように応えていくか注視していく必要がある」と訴えました。
このあと記者団の取材に応じた小池知事は、「これから安定がですね、これまで日本の売りでありました。そこが不安定につながっていくことが心配をする、懸念をするところであります」と改めて政治の不安定化に懸念を示しました。
また、小池知事は長期金利への影響なども含め、経済への波及を注視する考えを示しました。
小池都知事の訪米は27日までの予定で国連本部の会合にも出席する予定です。