アメリカ中西部ノースダコタ州で旅客機と空軍の爆撃機が接近し、衝突しかけるトラブルがありました。

7 月18日、ミネソタ州を出発したスカイウェスト航空の旅客機が、ノースダコタ州のマイノット国際空港に着陸しようとした際、突然、急旋回を強いられました。

当時、アメリカ空軍のB-52戦略爆撃機が、イベントの一環として空港近くの上空で展示飛行を行っていて、旅客機の機長は着陸後、乗客に「衝突を避けるためだった」と説明しました。

スカイウェスト航空の機長は機内放送で「なぜ事前に知らせてくれなかったのかわからない。空軍基地にはレーダーがあるのに。誰も『B-52が空域内にいる』と言わなかった」「楽しい出来事ではなかったが、おわびする。ご理解に感謝する。仕事的にきょうは楽しい一日ではなかったですね(機内拍手)」)と述べました。

また、機長は急旋回した理由について「右側の座席のみなさんは航空機が向かってきていたのが見えたと思うが、我々は事前に知らなかった」「我々よりもかなり速い速度で飛行していたので、最も安全なのは後ろに回ることだと思った」と説明しました。

旅客機は無事に着陸し、乗客・乗員にけがはありませんでした。

機長の説明によりますと、マイノット空港ではレーダーではなく目視で航空機の運航を管理していたということです。

アメリカでは2025年1月にも、ワシントンの空港で軍用ヘリと旅客機の衝突事故が発生し67人が死亡していて、アメリカ空軍は今回のニアミスについて、通信状況などを調査しています。

フジテレビ
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国際取材部
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