20日投開票が行われた参議院選挙で、自民・公明の与党は過半数を割り込み、衆参両院で少数与党となりました。
一夜明け、石破首相は続投を正式表明しましたが、党内からは責任を問う声が公然と上がっています。
21日午後2時、参議院選挙の結果を受けて、自民党総裁として記者会見を行った石破首相。
続投する意向を正式に表明しました。
石破首相:
今般の選挙結果に対する重大な責任を痛感しながらも、政治を停滞させないよう比較第1党としての責任、国家国民の皆さま方に対する責任を果たしていかねばならない。
続投の理由について、アメリカの関税措置や物価高対策への対応などを挙げた上で、続投する期間については「『いつまで』という期限を今考えているわけではない」と述べました。
また、森山幹事長ら党執行部も続投させる考えを示しました。
この続投宣言に野党は…。
立憲民主党・野田代表:
だらだらと民意を無視して居座り続けるのか。説得力があまりにもなさすぎる。
国民民主党・玉木代表:
ちょっと驚いた。まるで選挙がなかったかのような対応。選挙で示された民意に対して、真摯(しんし)に向き合っている姿勢を感じなかった。
自民党内からも続投に批判の声が。
逆風の中、京都選挙区で4回目の当選を果たした自民党・西田昌司氏は「筋から考えて総理は責任を取るべきだし、国民から見放された人が次々モノを言っても信頼性がない」と述べました。
自民党の河野太郎氏は、党選対委員長代理を辞任する意向を伝えた後、「総理が関税交渉などで残るのであれば、幹事長がすべての責任は自分にあると言って、全責任を負って辞表を出すべき。ここから改めないと自民党の再生は難しい」と述べました。
国民から厳しい評価を下された石破政権。
石破首相:
ここから先はまさしくいばらの道である。より真摯に丁寧に他党との議論を深め、赤心奉国(真心を持って国に尽くす)の思いで国政にあたる。