「がんばれ」の声援が「ありがとう」の感謝の声に。
釧路市動物園のアムールトラ「ココア」の死を悼み、園では7月21日に、多くの人が訪れお別れ会が開かれた。
「ココアの部屋にもうココアの姿はありません、部屋の前にはたくさんの花が供えられていて、ココアを偲ぶ多くの人が訪れています」(沼田海征記者)

2008年に仮死状態で生まれた、釧路市動物園のメスのアムールトラ「ココア」。
職員の懸命な飼育で、きょうだいのタイガとともに命をつなぎとめたが、2頭とも生まれつき後ろ足に障害が。
先にタイガが死んでからも、懸命に生きるココアの姿に勇気や感動をもらった多くの人たちが「がんばれ」と応援。
そして6月、ココアは17年の生涯を終えた。

21日のお別れ会、「ありがとうココア」には約350人が集まった。

「タイガとココアのぬいぐるみ。『今までありがとう』と伝えたい」(札幌市から訪れた人)
「頑張ったね、よく生きてくれた。どこも痛くなく走り回ってほしいと思う」(東京から訪れた人)

生まれた時から見守り続けた当時の園長は。
「とっても悲しいが堂々と生きたココアは笑顔で送らないとダメだと思う。だから送る言葉は一言。ココア本当にありがとう」(釧路市動物園の山口良雄元園長)
障害を抱えながらも力強く生き、多くの人に希望と感動を与えたココア。
『さようなら』ではなく、笑顔で『ありがとう』。
