7月20日投開票された参院選鹿児島選挙区は、無所属・新人で立憲民主党が推薦した尾辻朋実さんが自民党の元職らを破り、初当選を果たしました。
改選1議席を争う鹿児島選挙区で自民党が初の敗北、そして、鹿児島選出としては初めての女性国会議員が誕生しました。
20日投開票された参院選鹿児島選挙区では、無所属・新人で立憲民主党が推薦する尾辻朋実さんが30万1026票、自民党・元職の園田修光さんが23万4893票、参政党・新人の牧野俊一さんが17万989票、NHK党・新人の山本貴平さんが1万2309票で、尾辻さんが初当選を果たしました。
鹿児島選出としては初めての女性の国会議員が誕生しました。
参院選鹿児島選挙区で初当選・尾辻朋実氏(44)
「地方経済、社会は課題が多すぎる状況。今、ここにきてその重さを身にしみて感じている」
一方、自民党は改選議席が1になって初めての敗北です。
自民・元 園田修光氏(68)
「当初から反自民の風が吹いているという話だったが、それでも自分のふるさとはこれまで自民党の議席をずっと守ってきた所であるし、幹事長の地元だから、何としてでもあげていただかなければならないという思いだった。これだけ皆さんに支援していただいて結果が出なかったことは深く反省している」
参政党の追い風に乗って支持を拡大させた牧野さんも3番手にとどまりました。
参政・新 牧野俊一氏(39)
「長年変わらなかった日本の政治を変えてほしいとの期待感や声は非常にたくさんあった。どこかのタイミングでしっかり本当にこの国に対してきちんと国民の声を届けられる立場になりたい」
一夜明けた、21日朝。
尾辻さんはJR鹿児島中央駅近くで道行く車に手を振り、当選の感謝を伝えていました。
参院選鹿児島選挙区で初当選・尾辻朋実氏(44)
「ずっと約束し続けてきた『鹿児島中を走ります』と申し上げたので、一つでも多くの現場に足を運んで、働く皆さんの声を聞きに行きたい」
参院選鹿児島選挙区の投票率は56.46%で前回を7.83ポイント上回りました。