参院選・佐賀選挙区は、自民党の山下雄平さんが3回目の当選を果たしました。新人が猛追する接戦に有権者の関心も高く、投票率は15年ぶりに60%を超えました。
全国的に自民党への逆風が吹き荒れる中、佐賀選挙区でも自民党の「指定席」の座を揺るがす接戦となりました。

自民党の現職、山下雄平さん。組織力で圧勝してきたこれまでと違い、危機感がにじみます。
【有権者】「自民党も頑張らんばいかん、自民党が頑張らんばいかん」
自民党の支持基盤である農業・漁業関係者からも厳しい声が。農林水産分野に強い議員としての実績をアピールしました。

【山下雄平さん】「僕は皆さん方が必死で守ろうとしているその地域の誇りを政治家として守りたい。政治家として応援したい。だから僕は絶対に国会議員をここでやめるわけにはいかないと思うんです」

その山下さんを猛追したのが、立憲民主党の新人、富永明美さん。2期目だった佐賀市議を辞め、国政選挙に初めて挑みました。
立憲民主党は佐賀選挙区を「重点区」と位置づけ、野田代表は2度も応援演説に。一時は「富永リード」の情報が出るなど、大接戦となりました。

【富永明美さん】「まだまだ厳しい状況にあると思っています。あと一歩、あと少しのところまで来ているのかなと感じます」

そして、昨夜の開票。投票率は、60.14%。3年前の前回をおよそ9ポイントも上回り、15年ぶりの60%台に。有権者の関心の高さが表れました。

【山下雄平さん】「皆さんのおかげで再度参議院議員の山下雄平ですとご挨拶ができるようになりました。本当にありがとうございます」

開票の結果、山下さんが3回目の当選。議席を守りました。
一方、あと一歩及ばなかった富永さんは。

【富永明美さん】「県内回るなかで、やっぱり自民党ではダメだというご意見も実際多かったなかで、受け皿としてのところが分散したのかなというのが率直な気持ち。(活動自体が)決して無駄ではなかったと思いますし、14万票という票をいただいたので、この経験を生かしてまた次につながるステップになれば」

また、今回の選挙戦で「台風の目」となったのが参政党の下吹越優也さん。カリスマ的人気のある神谷代表も佐賀入りし、支持拡大を訴えました。

下吹越さんは目標の5万票を大きく上回る7万票あまりを獲得しました。

【下吹越優也さん】「前回の衆院選と比べても反応が全然違っていて、「日本人ファースト」参政党を支持して頂ける方が非常に多かったと思っている」

厳しい選挙戦を勝ち切った山下さん。自民党への逆風を組織力ではねのけました。

【山下雄平さん】「皆さんから頂いた課題を次の6年でさらに形に変えていきたい。強い思いを新たにしている」

サガテレビ
サガテレビ

佐賀の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。