国内最大の食品公害といわれるカネミ油症の被害者を対象とした2025年度の検診が、18日から始まりました。
2025年度の検診は7月18日、五島市奈留町を皮切りに始まり、48人が原因物質であるPCB=ポリ塩化ビフェニールの血中濃度を調べるなど18項目の検査を受けました。
カネミ油症は、1968年に発覚した食品公害です。
猛毒のダイオキシン類が混入した米ぬか油を食べた患者が、いまも健康被害に苦しんでいます。
この日、検診を受けた人からは、次世代を含め早期認定を求める声が聞かれました。
認定患者
「とにかく、だるさを私は感じますね」
「みんな食べてるならみんな認定してほしい」
未認定の患者にとっては、今回の検診データが認定の判断材料です。
検診は県内では8月にかけ、五島市と長崎市の計4カ所であります。