九州運輸局が熊本市交通局に対しこの春行った保安監査の結果軌道法の運転規則違反が3件あったとして18日文書による改善指示を出しました。
熊本市電では去年1月以降事故や重大インシデントなどがあわせて17件発生し、
ことし3月には市電同士の衝突事故で複数の乗客が重軽傷を負いました。
これを受け、九州運輸局がことし3月と4月に鉄道事業法に基づく保安監査を実施。
その結果、軌道法の運転規則違反が3件あり改善が必要だとして18日付で市交通局に対して文書による改善指示を出しました。
具体的には前の車両の後ろにつく場合の運転速度に関する知識や技術を運転士が持っているのかを確認しないまま車両を運転させていたこと。
運転士が車両から離れる際に適切な措置を行っていなかったこと。
また、運転前の車両点検において、点検結果の記録がないものがあったということです。
市交通局が去年1月以降に改善指示を受けるのは去年9月に続き2回目です。
九州運輸局は去年9月の改善指示後の対応についての検証のほか、今回の改善指示後の対応などについて8月18日までに報告することを求めています。