夏バテ撃退の救世主! ゴーヤの苦みに秘められたパワーとは
真夏の暑さが続くこの季節、食欲不振や体のだるさに悩まされていないだろうか。
そんな夏バテを撃退する強い味方が「ゴーヤ」だ。
あの特徴的な苦みには、実は夏を乗り切るための嬉しい効果がたっぷり詰まっている。
愛媛県松山市の産直市場「太陽市」で、その魅力を探ってみた。

夏バテを防ぐ、ゴーヤの隠れた栄養パワー
「是非夏バテ防止に食べていただきたい野菜なんです」と太陽市の店長は力強く語る。
ゴーヤの魅力は独特の苦みだけではない。その苦み成分とカリウムが、夏バテ防止の鍵を握っているという。苦み成分の正体は「モモルデシン」と呼ばれる物質だ。
これが胃液の分泌を促進し、食欲を増進させる効果がある。
また、ゴーヤに豊富に含まれるカリウムは筋肉の収縮を調整する重要な役割を担っている。カリウムが不足すると、体の動きが悪くなる恐れもあるのだ。

鮮度抜群のゴーヤを見分けるコツ
ゴーヤは鮮度が落ちやすい野菜だ。
美味しいゴーヤを選ぶにはいくつかのポイントがある。
「なるべく硬いものを選んでください」と店長はアドバイスする。
鮮度の良いゴーヤは、表面のイボに張りがあり、密集している。
また、緑色が濃いほど味が良いが、苦みも強くなる傾向にある。
自分の好みに合わせて選ぶと良いだろう。

長持ちさせる保存法を伝授
購入したゴーヤを無駄なく使い切るための保存法も重要だ。常温での保存は2日程度しか持たないため、冷蔵庫を活用したい。
まず、傷みやすい種とワタを取り除き、水を含ませたキッチンペーパーでゴーヤを包み、さらにラップで包む。この方法なら1週間ほど日持ちするという。

苦みを活かした料理で夏を乗り切る
桐野店長:
「パワーのつくガーリック炒めにアレンジしてみました。疲労回復におすすめです」
ゴーヤと豚肉を炒めたシンプルな一品だが、ごま油とニンニクの香りが食欲をそそる。
早戸:
「他の野菜にはないこのほろ苦さがいいですね。炒めるとそんなに苦みは気にならないです」

白ゴーヤという選択肢
産直市ならではの珍しい「白ゴーヤ」も注目。
真っ白な見た目が特徴的で、栄養価は緑のゴーヤとあまり変わらない。
最大の違いは苦みの少なさだ。
桐野店長:
「サラダなど薄切りにして生で食べるのに向いています」
実際に生で試食してみると、「苦くない、不思議。水々しくてナスのような淡白な味」と、その食感と味わいに驚きの声が上がった。
夏野菜の王様とも言えるゴーヤ。その栄養と味わいを知り、上手に取り入れることで、暑い夏を元気に乗り切りたい。
