秋田・大仙市の茂みから、撮影者のもとへと近づいてくる1匹の子グマ。
ちらちらとこちらを見ながら、のしのしと道路横断すると、茂みに座り葉っぱをもぐもぐ。
手を伸ばせば届きそうな距離ですが、実はこの1時間ほど前には、撮影者が仲間とともに農作業を終えると、田んぼの中でうごめく黒い影を発見。
よく見ると、その正体は先ほどのクマだったのです。
撮影者:
最初はカラスかな?と思ったんですけど、耳があるなって、ぴょこぴょこ出てくる感じだった。
しばらく田んぼの間をうろうろとしていたクマですが、その後、住宅のほうへと向かっていったというのです。
撮影者は、すぐに住人たちに注意を呼びかけに向かったといいますが、その途中でクマとばったり。
撮影者が乗る車との距離約3メートル。
しかし、緊迫の瞬間かと思いきや、そのまま目の前を通り過ぎると警戒する様子も見せず茂みでくつろぐと、その場を去っていきました。
撮影者:
親離れしたばかりなのかな?終始、食べ物を探しているような感じ。
しかし、なぜクマは警戒することなく人に近づいてきたのでしょうか。
生物行動進化研究センター・パンク町田理事長:
おそらく、子グマだから警戒心が薄いということもあるが、車に乗ってるからここまで近寄れた。(子グマが)まだ完全に親離れできる年齢ではないので、親グマが必ずそばにいます。油断してそばに歩み寄るなどは絶対にやめた方がいい。
子グマだった場合でも遭遇したら注意が必要です。