サッカー日本一を決める「天皇杯」、モンテディオ山形は16日夜、J1・ガンバ大阪をホームに迎え3回戦を戦った。両チーム合わせて8ゴールの乱打戦は延長戦でも決着がつかずPK戦までもつれた末、山形が格上・ガンバを下しベスト16進出を決めた。

ホームで迎えたガンバ大阪との天皇杯3回戦。
天皇杯で対戦するのは、山形が敗れた2014年の決勝以来11年ぶり。

山形は前半20分、守備の裏をねらった川井のパスを受けた氣田が得意のドリブルで相手をかわし先制点を奪う。

その10分後には、またも川井の浮き球のパスを氣田が足元でおさめて、右足をふり抜く。
今シーズンここまでゴールのなかった氣田。格上との一戦での連続得点にサポーターが沸いた。

しかしその後1点を返され、迎えた後半15分、スローインからのボールをゴール前でつながれ同点に追いつかれる。
すると後半28分にはフリーキックを直接決められ3失点目、逆転を許してしまう。

それでも勝負をあきらめない山形は後半33分、クロスの競り合いから西村がヘディング。最後に高橋が押し込み、劣勢を跳ね除け同点に追いついた。

後半の終了間際、ガンバに1人退場者が出たため、山形は数的優位に立った状態で延長戦へ。
すると延長戦の後半11分、勝利への切符に先に手をかけたのは山形だった。
後半から氣田に変わって入った吉尾が決めて4対3、2カ月出番がなかった吉尾が値千金、残り4分で勝ち越した。

勝負は決しただろうと思った試合終了のホイッスルの間際、フリーキックからの混戦でこらえきれずに失点。
奪い奪われの展開のゲームは、PK戦にまでもつれ込む。

先攻ガンバの1人目・FW宇佐美貴史が失敗、一方、山形が4人連続成功で迎えたガンバ5人目・MF満田誠がゴールポストに当てて失敗。
約2時間50分におよぶ激闘を制したのは、モンテディオ山形だった。
格上のガンバを下し、7年ぶりのベスト16進出を決めた。

(横内昭展監督)
「最近ホームで、サポーターの前で勝つことができなくて、そういう意味ではホームで勝てたのが1番だと思ってる」

天皇杯の次の試合は8月6日、相手は浦和レッズ。

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。